幡ヶ谷療法院やすらぎ 「腰痛」お客様の声

病院(整形外科)における一般的な『腰椎脊椎管狭窄症』の治療

脊椎管は椎弓が上下に重なってできた管のことです。

 脊柱管の中身は脊髄で、白質と灰白質で構成されています。
 白質が外側で灰白質は内側にあります。

 白質は前索・側索・後索に分けられます。
 白質が何でできているかというと、神経線維です。神経とは情報を伝達するものです。
 どのような情報を伝達するのかというと、なにかの感覚、例えば手が冷たいものを触ったときの感覚を脳に伝える、これを求心性、または感覚性と言い、上行性の伝導路といわれています。
 手を動かそうという運動を脳から手に伝える、あるいは自律神経を脳から抹鞘に伝える、これを遠心性、または運動性・自律性と言い、上行性の伝導路といわれています。

 白質は前索・側索・後索に分けられますが前索と側索の分かれ目を前根と呼び、運動性と自律性の神経が通ります。側索と後索の分かれ目を後根と呼び、感覚性の神経が主に通ります。

 灰白質は前角と後角そして側角に分けられます。
 前角には前角細胞という神経細胞が集まっています。
 前角細胞の役割は筋肉に運動神経を送ることです。

 後角は、求心性、または感覚性と呼ばれる神経を受けます。
 側角は、自律作用を担当します。

腰部の神経は馬尾神経です。

 脊髄となにが違うかというと、まるで馬の尾のように細かく枝分かれしているのです。
 馬尾神経も前角と後角そして側角に分けられます。

 で、腰椎脊椎管狭窄症はどんな病気かというと、腰部の脊椎管が狭窄してしまい、馬尾神経を圧迫することで腰が痛くなったり、脚が痺れたりしてしまう病気なのです。
要は、腰椎脊椎管がすぼまってしまう、というわけです。

 どのように痛くなるかというと、歩く場合、最初のうちは普通に痛くなく歩けるのですが、しばらくすると段々と痛くなってきたり、脚が重くなったり、痺れたりして歩きずらくなったり歩けなくなったりしてしまうのです。しかし、休憩を取るとまた歩けるようになるのです。こういう状態を間欠跛行と呼びます。
 なぜこうゆう状態が起こるかといいますと、立つときは自然と腰というのは反るものですが、この腰を反る行為というのが椎骨の後ろに位置する脊柱管にさらなる圧迫を加えるからです。
そして、座って休んでいるときに腰を前に屈めると脊柱管の圧迫が緩くなるので楽になる、というわけです。

腰椎脊椎管狭窄症はひどくなるにつれ、歩ける時間が短くなっていきます。

 腰椎ではありませんが、脊髄が狭窄された時と、馬尾が狭窄された時では症状が違います。

 脊髄の神経根が圧迫された時は、例えば、右の神経根が圧迫された場合、右腰から脚にかけて痛んだり痺れたりします。

 馬尾神経が圧迫された時は、脚が麻痺した感覚や、脚に力が入らない、脚が痺れるなどが起こります。また、会陰部の灼熱感や痺れ感や便尿が我慢できなかったり、逆に出ないなどの排泄障害が起こったりします。男性は陰茎が勃起したりします。また、なにかチリチリ、ムズムズした感覚がある時があります。

 脊髄・馬尾が同時に圧迫されれば、両方の症状が出現します。

 腰椎脊椎管狭窄症の原因は主に加齢とされています。事実、腰椎脊椎管狭窄症は中高年に多いです。
 その他は、先天性脊椎管狭窄症と言い、生まれつき脊柱管が狭いまま成長したのが原因。あるいは、脊椎すべり症や腰椎椎間板ヘルニアの悪化により腰椎脊椎管狭窄症がおこったりもします。

 腰椎脊椎管狭窄症の検査は、レントゲン・CT・MRIなどを使うことで可能となります。

病院(整形外科)における『腰椎脊椎管狭窄症』の治療

  • 保存療法
  • 薬物療法
  • 鎮痛消炎薬・循環障害改善薬
  • 張り薬・塗り薬