変形性腰椎症の一種です。
高齢者に多くみられます。
年を取るにつれ、椎間板が劣化をすると、その椎間板がもっていたショックアブソーバーのような機能が失われていきます。そうしますと脊椎の骨のいくつかに骨棘というものができてきます。
骨棘とは椎骨の椎間板に触れる位置にとげ状の骨が形成されるもので、この骨棘というものは50歳を過ぎた方にはできて当たり前、といっても過言ではないものなのですが、骨棘ができてもなにも体に異常が起きない方も大勢います。
この骨棘が靭帯や骨膜の神経を刺激したり、あるいは椎間関節の関節包や、つぶれた椎間板が刺激されると椎間関節症という腰痛を引き起こすのです。
【病院(整形外科)における腰痛の症状の分類】
- 筋・筋膜性腰痛
- 椎間関節症
- 腰椎分離症
- 脊椎すべり症
- 腰椎椎間板ヘルニア
- シュモール結節
- 脊椎管狭窄症
- 脊椎圧迫骨折
- 坐骨神経症
- 変形性腰椎症
などです。
- まず安静にする。
- 無理のない姿勢で寝る。
- 痛みどめの薬を飲む。
- 非ステロイド系消炎鎮痛剤・NSAIDSなど
- 外用薬を使用する。
- 冷感タイプの軟膏や湿布
プラスター剤の湿布
プラスター剤とはほとんど水分が含まれていないタイプのもので長時間の使用による皮膚のかぶれが心配されています。
パップ剤の湿布
パップ剤とはプラスター剤と比べて水分を多く含むため、肌に優しいという特徴があります。
- 塗り薬
- 病院(整形外科)において治療に適切と判断された塗り薬。
- コルセットを着用する。
- コルセットを着用する。 詳しくはこちら>>
- 注射
- 腰部硬膜外ブロック注射 など
腰部硬膜外ブロック注射を週に1~2回行う。
いきなり太い針を刺すと痛いので、その前に細い針の注射で皮膚の痛みを取る、ということが行われているようです。
注射後には30~1時間位の安静が必要。
まずは、他の腰痛の症状、例えば腰椎椎間板ヘルニアになっていないかを確認するために念の為検査を行います。
検査には主にレントゲン、MRIが使われます。
他にもCT、PET、シンチグラフフィーなどが検査に用いられることもあります。
レントゲンで骨折の有無など骨の状態をチェック、椎間板のチェック、側弯症の有無の確認などが可能です。
MRIでは筋肉の状態を診る、ヘルニアの有無の確認など、さらに一歩進んだ検査が可能となります。